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夏の酒旅2015 [旅のこと]

行ってきました。初の福島。
いや〜遠かった。マジで。
ひたすら大地の上を走りました。
今の時期、田園がとてもきれいで、
その中で突如現れる電柱の列や、巨大な工場、
ゆっくり回転しているように見える入道雲、
いくつもの町、いくつもの家やビルや学校を眺めるのは
本当に楽しかった。陸路の旅、最高。

ライブはというと、
どれだけアウェー感に耐えられるか、と事前に構えて参上したのだけど、
まったくもって違っていた。
会場のお客さんはもちろん、スタッフの皆さんも
誰もが気さくで、朗らかで、みんな笑顔が素敵だった。
ライブのmcでは、方言の解説やご当地食文化話もできて、
お互いに未知の国なんだと認識した。
喜多方では酒蔵を訪ねて昔の酒造りを知れたことや、
流行っている居酒屋には日本酒がズラリ並んだ冷蔵庫がいくつもあって
徳島ではなかなか呑めない名酒の数々が当たり前に呑めたりして、
私の中で完全に「酒の町」として記憶された。
独身の蔵元がいるらしいという情報まで手に入れた。

一方のいわきでは、
ジャズバーでのソロライブということで緊張したけれど、
家族連れやいろんな年代の人たちがたくさん来てくれて、
会場はまさかの満席。
温かい拍手と笑顔をもらって嬉しかった。
それから、被災地である海辺を見に行ったことや、
被災して復元された「奇跡のピアノ」を弾かせてもらえたことも
心に強く刻まれている。
私が考えていた「あれから4年」と、
現地の人たちの「あれから4年」は、想像以上に違っていた。
恐怖感をあおるような高さの防波堤の工事が続く海岸線。
海辺の町から水平線が消えていた。
波の音の代わりに重機の音が響く。
大型トラックと何度もすれ違った。
立ち入り禁止の看板だらけだった。
かつて漁師や船大工が軒を並べていたというエリアは、
見渡す限りフラットにぎっしり砂利が敷かれていて、
ガイドをしてくれた地元出身者の光一郎くんの話を聞きながら、
懸命に元の風景を想像するのだけれど、
遠すぎて、あまりに遠すぎて、めまいがした。
それでもまだ4年、なのだそうだ。
彼らにとっての時間の流れは、遅く長く、今でも重たいということ。
開発が進んだエリアは妙に近代的で、
ここから復興を、という意気込みが伝わってきた。
国道の広さや時折吹く浜風が、徳島と似ていた。


旅が好き。
毎回学習しない段取りの悪さと行き当たりばったりな自由さ、
それに伴うドキドキ感やギリギリ感が好き。
身軽に生きようと決めた時から、
見知らぬ土地にも興味が湧いたし、そこに溶け込む術を知れば、
たいていのところなんとかなる、と図々しく考える。
今回、喜多方でもいわきでも、たくさんの人に出会って、
そこからなんとなく自然に未来の話になって、
だからまたおいで!また来ます!となるのだった。
行き先がまた増える、それほど幸せな旅のおみやげはないと思う。
加えて、東京で会う人たちもみんな個性的で強くしなやかで、
自分のやりたいこと、やるべきことにちゃんと向き合っている感じがした。
私はどうかな。
ちゃんとやれてる?向き合ってる?挑んでる?
音楽もお酒も旅も動物も好きな欲張り女、
この旅で得た感動を消化吸収して、うたうたいとして成長したい。

スペシャルトリオを組んでくれたあゆたん、なめりん、ありがとうね。
君たちの強力サポートのおかげで、楽しい旅とライブになりました。
喜多方ナビゲーターのかなえんじぇる、
いわきナビゲーターの光一郎くんも、ありがとう。
ライブスタッフのみなさま、会場のマスター、
来てくださったお客さんも、本当にありがとうございました。
また行きます!!必ず!!

かなり膨大な量だけど、写真として記録してきたので、
よかったら見てみてください。


<奇跡のピアノ>動画
https://youtu.be/Iv4IRk4OiG0

<夏の酒旅1>

<夏の酒旅2>

<夏の酒旅3>

<夏の酒旅4>

<夏の酒旅5>

<夏の酒旅6>

<夏の酒旅7>

<夏の酒旅8>

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