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歩く芳香剤 [思うこと]

どうしてもどうしても、どうしたって仕方ない、
という時にしかケミカルなものを使いたくない私。
実に面倒でうっとうしい性格なのは周り以上に自分が一番分かっている。
オーガニック貧乏というくくりがあるくらい、
無農薬やら有機栽培やらの商品を手に入れるには
お金がかかる。
その分、今までの暮らしを見直すことになり、
驚く程たくさんの必要のない商品が身の回りから消える。
10年前、東京から戻ってきて、暮らし方がガラリと変わった。

たとえば。
毎年春に大量に作るバラ水は化粧水に。
植物オイルとハーブで作られた石けんは髪も身体も洗える。
咳をすればユーカリの精油で深呼吸するし、
お腹を壊したらくず粉を入れた梅醤番茶を飲んで絶食する。
殺虫より除虫がいいし、
しわや日焼けがなかったことにならなくても、
その日の汚れをきちんと落とせればそれで満足できる。

今一番嘆かわしいのが、匂いだ。
以前ニュースにもなっていたが、
香りの柔軟剤とかいうやつ。
ほんま、勘弁してほしい。
匂いは時に、暴力に匹敵すると思う。
そんな強烈な匂いを振りまいて、
エレベーターや電車や飲食店に入るのは、
マナー違反だと思う。

汗を感知して匂いがはじける!っていうのはつまり、
そういう成分が洗濯して乾燥した後も繊維に残ってるってこと。
24時間後も香り続けてるって、
すごいことだけど、すごく怖いことだと思わないかな?
フローラルなんたら、グリーンなんたら、サンシャインなんたらの匂いを常にかぎながら
他の生活の匂いはちゃんと感じられているのかな。
ごはんやお酒の風味、
風や土や、雨の匂い、ちゃんと分かってる?

髪からはシャンプーやワックスの匂い、
顔からは化粧品の匂い、
身体からは香水、
そして服からは洗剤や柔軟剤の匂い。
ひとりの人間から、いったい何種類の匂いが出ているんだろう。
平気な人が増えすぎているのが本当に怖い。
幼い子でさえ、熟女ばりのゴージャスな匂いだ。
まるで、歩く芳香剤。

科学や医学が進歩して、
人間が快適に暮らせているのは事実。
私だって生まれながらにしてこの生活じゃないから
偉そうには言えないけれど。
それに、この柔軟剤に救われている人もいるはずだし。
研究している人たちや、商品を売らなくちゃいけない人からすれば
余計なお世話だよ、って言われるかもだけど。
でも、でも、でも。
気分が悪くなるってことは、
身体には取り入れたくないっていうサインでしょ。
本当に必要なものって、ちゃんと限りがあると思う。
たくさんはいらない、それ以上はいらない。


うちには動物がたくさんいて、
家の匂いには誰よりも気を配らなくちゃいけないけれど、
やっぱりノンケミカルなものでいきたいな。

あかん・・・
めっちゃ久々に文句ばっかり書いてしまった。
いよいよ毒がまわってきたようです;

そろそろ、キンモクセイの花が咲くころ。


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