打ち込みヤロー [冬眠中]
短大時代の友人が来ている。
3泊4日の単身ゆるり旅。
こんな時期に来てくれても、
阿波踊りもやってないし海水浴もできんのに・・・
申し訳ない気持ちになったが、本人はいたって平気。
繁華街をぶらぶら歩き、スタジオでピアノを弾いて、
のんびりしている様子。
本日はレンタカーで高知まで出かけている。
しばらく音楽を辞めていた彼だけど、
最近再び弾き語りにハマっているのだそう。
学費と生活費を必死で貯金して、
勤めていた会社を辞め、
今は電気工学？だかの大学生をやっている。
前職ではできなかったという、
もう一歩先の技術人を目指して、日々頑張っている。
勉強の内容は、いつ聞いてもさっぱり分からない。
ただ、震災後の原発問題などで疑問に思うことを質問すると、
分かりやすく返答してくれた。
「少なくとも何かしら電気の分野で俺にできることがあれば」
と静かに熱く言う横顔は、
ええ感じに歳取った、でも懐かしい空気をまとっていた。
出会ったのは高校3年生の夏、
大学のオープンキャンパスで、
突然声をかけてきたヘンな打ち込みヤロー。
こ難しい楽器と機材を駆使して、派手な音楽を作っていた。
DTMというのがdesk top musicの略だということも
当時初めて知った。
かくいう私は、
田舎で培った小さな実績と大きな自信に満ちあふれており、
かなり上から目線で接してしまったような気がする。
（早々に、参りました、となるわけだが。）
2年間、いくつもの知識を学び、表現し、
それぞれの道へ進んだ。
作曲科は少人数だったこともあり、
プライベートでも仲良くしていた。
当時、
なぜだか分からないけど夜明けの海が流行っていて（笑）、
真夜中から車を飛ばしてよく出かけた。
音楽や将来の夢について語り合い、
不安や孤独を打ち明け、互いに励まし合い、
今思えば、限りなく純度の高い良い時間、
青臭くてちょっと恥ずかしい時代を共にしたというわけだ。
海へのドライブも楽しかったけれど、
免許取り立てで今より数倍危うい私の運転技術を
どうにかして向上させようと、
夜の臨海地区で教習してもらったことも覚えている。
自分が犯した小さなミスでどうにもならない状況に陥り、
弱ったり狂ったりボロボロになった私でも、
いつも絶妙なタイミングで声をかけてくれ、
ずっと見守っていてくれていた。
気がつけば、ライバルと親友と家族愛みたいなのが
ごった煮状態。
いろんな場面で彼がいてくれたからこそ、
諦めずここまでやってこれたといえるかもしれない。
ありがとう！感謝してる。
そして今回。
数年振りに会ったわけだけど、
ストイックに自分の可能性を追求する姿勢は
昔とちっとも変わっていない。
時に周囲を心配させるフシがあるけれど、
それでも決めたことを貫く強さと勢いはやがて、
じっくりと時間をかけ、
しなやかな大人に熟していくんだろう。
そんな東京人を最大限おもてなしすべく生きている今週のオレ。
徳島サイコー！と言わせたいがために、
「潮来亭」「鳴帆渡」「可夢庵」と、
夜な夜な居酒屋に繰り出し、
うまい魚と酒を堪能してもらっている。
今夜はどこへ行こうかな。
夏ぶりの「潮来亭」。
魚もお酒もうまい！ナマコを初めて食べた。
鯛の昆布〆は土佐酢でさっぱりと。
大将の愛嬌ある笑顔とクールな女将さんの名コンビに
ほっとする〜。
皮をからあげにしてくれた。
さくさくで香ばしい。
馴染みの「鳴帆渡」。
東京人を連れてきたというだけで、
テンション上がりまくる大将。
いつもに増して爆裂トークが止まらない。
二日目は二日酔いでヘロヘロ。
皆谷史上初の、乾杯は「みかんじゅーす」。
でもこのあと結局ビールと三芳菊に手を出す；
料理も酒も旨すぎて、
セーブする方も大変なのだ。
何か良いね。青春の匂いを感じたよ。
鳴帆渡って一度行ったことがあるけど、良い店だよね。
by イージーライダー (2013-02-07 15:49)
*イージーおじさま
ありがとう！いつだって青春だぜ！
鳴帆渡うまいよね。
今度こっちに帰ってきた時、行きましょう。
by Naomin (2013-02-09 21:20)
委員長だね。 元気そうだね
尚美ちゃんも委員長も頑張れ 田舎から応援しております。
by 柴垣 (2013-02-27 21:11)