クノイチ通信 [動物のこと]
番外編/犬の恩返し [動物のこと]
ひょんなことから知り合った、
酒とフットサルとフレンチブルドッグが大好きな
美容師の兄ちゃん。
この夏、岡山の愛護センターに持ち込まれた
一匹の犬を引き取りました。
その子は女の子で、
目頭の膜が腫れるチェリーアイという病気でした。
先天性か、はたまた虐待か・・・
今の世の中、情報が巡るのはとても速い。
やがては処分されるという現実を前に、
たくさんの人が共有し、心を痛め、
でも何もできずにスルーするしかない中で、
そのリスクも踏まえて受け入れます、
と手を挙げるのは容易ではないはず。
「よく決断したと思います」と告げると、
「その子が幸せになるんなら、
別に誰にもらわれたっていい。岡山遠いし。」
なんてひねくれた言い方をしていたけれど、
結局他に誰も候補者が出ず、
飼い主も名乗り出ず、
美容院が休みの日に岡山まで行ったのだそう。
引き取りにはなにが必要か、とか、
どんな手続きになるのか、とか、
職員さんにキレちゃいけない、とか(笑
いくつかやりとりをさせてもらったけれど、
まさかの・・・いい人??
見る限り、体温低そうなテンションなのに、
実は心が熱い人なのかもしれません。
その子は愛護センターで保護されている間も、
特に何も治療してもらえなかったので、
徳島に帰ってきてから診察を受け、
この秋に手術しました。
手間もお金もかかったはずだけど、
その素晴らしい決断と行動力、
そして協力してくれる家族がいることに感謝。
直接関わってはいないけれど、嬉しかった。
きっと毎日、
モトが取れるくらいの笑顔と癒し効果を
与えてくれていると思います。
アヤちゃんと名付けられた彼女は、
先住犬のブーちゃんとも仲良くやっている様子。
うんと幸せになるんだよ。
ちなみにその美容室は、
川内町にある「mutti(ムッティー)」です。
看板犬として2匹がいることも。
http://www.haircraft-mutti.jp/
犬や猫を飼っている人。
これから飼おうと考えている人。
自然の営みから外れたヒトの町で産まれ、
また殺されていく彼らのことを、少しだけ考えてみてください。
救えるのはたぶん、私たちヒトしかいないのです。
血統書と引き換えに、お店で買うのが当然だと思っているなら徳島も、ようやく本腰入れて取り組むようになります。
殺処分ゼロにできるのなら、なんだってする。
現場ボランティアは、
そんな気持ちで今日も駆け回っています。
☆徳島県動物愛護センター
http://our.pref.tokushima.jp/aigo/
☆なおみんレスキュー 里親募集中猫