SSブログ

いのちについて [思うこと]

ほぼ毎日、同じようなことの繰り返し。
やるべきことをやって、
やりたいことも少しやって、
夜になって朝がくる。
それでも唐突に、何かが起こったり、
あるいはふいに、何か不安に襲われる。
これもまた、やがては繰り返し。

書きたいことがあってもなかなか書けないなぁ。
これがオトナってもんか!
自由なつもりでいるのに、
窮屈な気がするのはなぜだろう。


ひと月程前の夜、
チロの散歩で立ち寄る公園で瀕死のネズミを見た。
粘着材がちいさな身体半分を覆っていて、
ビニール袋ごしに暴れていた。
子猫かと思ったので近づいたが、どうすることもできなくて
ただ呆然としていた。
翌朝には死んでいて、黒いかたまりになっていた。
その日のうちにゴミ収集で持って行かれ、夜には何もなくなった。
私は、どこかでほっとしたと思う。
見てしまったものを忘れたかった。

あの時泣きそうになって
近くの酒屋さんのドアをたたいて「どうしたらいいですか」と尋ねたことも、
多夢を連れて偶然通りかかったオトンに
「犬や猫とは違うんだぞ、ちゃんと線引きしろ」と怒鳴られたことも、
それでもやっぱりやりきれない気持ちで立っていたことも。
全部忘れてしまいたかったんだ。


きのうのこと。
裏のネギ畑をトラクターが何往復もしていた。
収穫されなかったネギがバタバタと倒れていく。
育ちすぎたのか、出荷時期が終わったのか、分からない。
それでも、きのうまで日を浴びて、
風に揺れていたそれらを知っているゆえに、
なんとも言えない気持ちになった。
ざく切りになったネギが辺り一面に散らばり、
機械の音だけが延々響いていた。

救ういのちと見捨てるいのち。
増やすいのちと間引くいのち。
人は、この世界の快適さを貫くために
人以外のものを上手にコントロールしている。
上手に?コントロール?

食べるものですら、そうなる世の中。
考えても答えは出ない。
私だって魚や野菜や果物は食べる。
だけど、なんとも言えないこの気持ちは何だろう。
どうやったらスルーして楽しく笑えるのだろう。



nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 1

コメント 3

ドラだらけ

初めて書き込みさせていただきます。ドラだらけと申します

いのちについて 拝見させていただきました。
とても難しいことだと思いました。

結局、自分にとって都合の良い世の中にすることを、優先してしまう世界。
「犠牲はつきもの」とよく言います。本当に上手くバランスを保つことは、不可能なのかもしれません。

それでもやっぱり、他のいのち を軽視することには、どこか抵抗があります。
頑張って育ったヒマワリ。汚れた川で泳ぐ白鳥。捨てられていくコンビニ弁当。

自分の中のモヤモヤした、矛盾のような気持ちは拭えませんが
いのちに対して笑える人、いのちに対して悩める人。
それぞれいるのがまた、「人間」らしいのだとも思いました。(悲しいことですが。)
by ドラだらけ (2013-04-19 01:31) 

よねちゃん

命のことを言い出したらキリがないよ。
自分たちはあらゆるものに生かされている
そう思って、せめて目の前の命に感謝したり、悲しんだり、助けられるものら助けたり…そうするしかないんじゃないかな。
私は器械ですら私たちと同じ元素の塊で命あるものだと思って接してるよ。仕事柄ってもあるけどさ。
かいちゃんはできる限りで頑張ってると思います。そのネズミも誰にも知られず苦しんだわけじゃないから、少し救われたかもよ?
by よねちゃん (2013-04-19 08:01) 

Naomin

*ドラだらけさん
はじめまして。メッセージありがとうございます。
いろいろ考え込んでしまうのさえ、自分の都合なんだなと思いつつ、でもだからといって開きなおるものでもなく、自分の生き方で改めるところはないか?と見直す今日この頃です。

*よねちゃん
メッセージありがとう。
器械も命。確かにそうだね。
接する側の気持ちや扱い方で、なにか少しでも変わっていくのなら、自分と関わるすべてのものに感謝しなきゃだね。
by Naomin (2013-04-23 20:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

春の麗のBarらいぶまぁ大丈夫。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。